バレンタインチョコと四人の恋
どきんと心臓が嫌な音を立てて、手汗が止まらなかった。
どうしよう。依茉ちゃんに嫌われちゃうのかな。
黙ってたこと、きっと怒ってるよね…。
どうしよう。どうしよう…。
「お願い、麗。全部、教えて?」
優しくさとすように尋ねてきた依茉ちゃんに、ぶわっと涙が溢れた。
「ご、ごめ…っ、わ、わたし…っ」
涙でぐちゃぐちゃな顔で、それでも真っ直ぐ私を見つめてくる依茉ちゃんから視線を逸らさずに、四月から好きなこと、依茉ちゃんの方が大事だから諦めようと思ったこと、雨の日のこと、ケーキバイキングに一緒に行ったことを、拙い言葉で包み隠さず全て伝える。
「何回も諦めようと思った。…なのに、気持ちとは反対に、日に日に忘れられなくなっていって。碧山くんの存在がすごく大きくなっちゃって」
私じゃ不釣り合いなことなんて、わかっている。
どうしよう。依茉ちゃんに嫌われちゃうのかな。
黙ってたこと、きっと怒ってるよね…。
どうしよう。どうしよう…。
「お願い、麗。全部、教えて?」
優しくさとすように尋ねてきた依茉ちゃんに、ぶわっと涙が溢れた。
「ご、ごめ…っ、わ、わたし…っ」
涙でぐちゃぐちゃな顔で、それでも真っ直ぐ私を見つめてくる依茉ちゃんから視線を逸らさずに、四月から好きなこと、依茉ちゃんの方が大事だから諦めようと思ったこと、雨の日のこと、ケーキバイキングに一緒に行ったことを、拙い言葉で包み隠さず全て伝える。
「何回も諦めようと思った。…なのに、気持ちとは反対に、日に日に忘れられなくなっていって。碧山くんの存在がすごく大きくなっちゃって」
私じゃ不釣り合いなことなんて、わかっている。