バレンタインチョコと四人の恋
だから幼なじみの関係を壊すには、告白をして意識してもらうしか方法がない。
「私は宙翔が好きだから、だからこの関係のままでいるのは嫌だって思っちゃったんだ。私は欲深いから、宙翔と付き合う未来が欲しくなっちゃった」
いつまでも幼なじみのままでいるなんて、嫌だ。
告白をしてしまったらもう宙翔とは今までみたいに関われないかもしれないけど、それでも私は今日宙翔に好きだと伝える。
「そっか。ま、宙翔くんの気持ちは宙翔くんに聞かないとわかんないし、彩葉のことを実は向こうも昔から好きだった、ってことだって十分あり得るわけだし、私はその結末を願ってる!とりあえず、頑張んなよ」
「うん、ありがと」
*
学校が終わる時間らへんまで咲希と駅前のカラオケで時間をつぶすつもりが、つい夢中になり気がつくと外は暗くなっていた。
咲希と駅でわかれて帰宅していると、ぱらぱらと空から雨が降ってきた。
嫌な予感がして近くにあったコンビニに入ると同時に、ぱらぱらだった雨はざあざあに変わった。
「まじかー…」
あと少しで家だけど、音を立ててざあざあと降る雨はやみそうにもなく、仕方なくビニール傘を一本買い、外に出る。
「私は宙翔が好きだから、だからこの関係のままでいるのは嫌だって思っちゃったんだ。私は欲深いから、宙翔と付き合う未来が欲しくなっちゃった」
いつまでも幼なじみのままでいるなんて、嫌だ。
告白をしてしまったらもう宙翔とは今までみたいに関われないかもしれないけど、それでも私は今日宙翔に好きだと伝える。
「そっか。ま、宙翔くんの気持ちは宙翔くんに聞かないとわかんないし、彩葉のことを実は向こうも昔から好きだった、ってことだって十分あり得るわけだし、私はその結末を願ってる!とりあえず、頑張んなよ」
「うん、ありがと」
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学校が終わる時間らへんまで咲希と駅前のカラオケで時間をつぶすつもりが、つい夢中になり気がつくと外は暗くなっていた。
咲希と駅でわかれて帰宅していると、ぱらぱらと空から雨が降ってきた。
嫌な予感がして近くにあったコンビニに入ると同時に、ぱらぱらだった雨はざあざあに変わった。
「まじかー…」
あと少しで家だけど、音を立ててざあざあと降る雨はやみそうにもなく、仕方なくビニール傘を一本買い、外に出る。