バレンタインチョコと四人の恋
〜宙翔〜
好きな人がいる。
「宙翔」
いつもよりも少し早く家を出ると、待っていたかのように彩葉が死角から出てきて少し驚く。
「彩葉?どうしたのこんな朝早くから」
「あー宙翔に渡したいものがあって」
「渡したいもの?」
首を傾げると、彩葉が隠すように後ろ手で持っていた小さな袋をばっと差し出してきた。
「…ああ、そういえば今日はバレンタインだっけ?」
朝のニュース番組で言っていたのを思い出す。
毎年彩葉からは幼なじみということでチョコをもらっているから、今年もくれるのだろう。
「毎年ありがとう。でもこんな朝からじゃなくてもよかったのに」
「今日は、伝えたいことがあるの」
「宙翔」
いつもよりも少し早く家を出ると、待っていたかのように彩葉が死角から出てきて少し驚く。
「彩葉?どうしたのこんな朝早くから」
「あー宙翔に渡したいものがあって」
「渡したいもの?」
首を傾げると、彩葉が隠すように後ろ手で持っていた小さな袋をばっと差し出してきた。
「…ああ、そういえば今日はバレンタインだっけ?」
朝のニュース番組で言っていたのを思い出す。
毎年彩葉からは幼なじみということでチョコをもらっているから、今年もくれるのだろう。
「毎年ありがとう。でもこんな朝からじゃなくてもよかったのに」
「今日は、伝えたいことがあるの」