バレンタインチョコと四人の恋
俺には同じ学校に好きな人がいる。
だから、彩葉の気持ちには応えてあげられない。
*
「宙翔ーおっはよー」
「おーおはよう」
友達の啓司に後ろから肩を組まれる。
「宙翔のチョコの数が見たくて待ってたー」
「はは、なんだよそれ。そんなないよどうせ」
「嘘つくなこのやろー!」
啓司と話しながら靴箱に向う。
「うっわ!やっぱやべぇじゃん!なんだよこの数」
「ええ…」
上履きが隠れるくらいのチョコの箱で靴箱は埋まっていて、思わず声が漏れる。
だから、彩葉の気持ちには応えてあげられない。
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「宙翔ーおっはよー」
「おーおはよう」
友達の啓司に後ろから肩を組まれる。
「宙翔のチョコの数が見たくて待ってたー」
「はは、なんだよそれ。そんなないよどうせ」
「嘘つくなこのやろー!」
啓司と話しながら靴箱に向う。
「うっわ!やっぱやべぇじゃん!なんだよこの数」
「ええ…」
上履きが隠れるくらいのチョコの箱で靴箱は埋まっていて、思わず声が漏れる。