バレンタインチョコと四人の恋
依茉ちゃんはそう言うと、笑顔で教室を出ていった。
依茉ちゃんみたいに真っ直ぐ気持ちを伝えられる人に、俺もなりたい。
そう思わせてくれた依茉ちゃんの気持ちに応えられないのは、少し苦しかった。
*
「百瀬さん?」
「あ、来たのね碧山くん」
生徒会室には百瀬さんしかいなく、てっきり煌良たちもいるのかと思っていたから、少し不思議に思う。
「用事って?また何か手伝うことがあるの?」
「いいえ、違うわ。今日は話があって来てもらったの」
百瀬さんは立ち上がると、机の上に置いてあった小さな箱を俺に差し出してきた。
「私、碧山くんが好きなの。私と、付き合ってください」
「…え?」
依茉ちゃんみたいに真っ直ぐ気持ちを伝えられる人に、俺もなりたい。
そう思わせてくれた依茉ちゃんの気持ちに応えられないのは、少し苦しかった。
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「百瀬さん?」
「あ、来たのね碧山くん」
生徒会室には百瀬さんしかいなく、てっきり煌良たちもいるのかと思っていたから、少し不思議に思う。
「用事って?また何か手伝うことがあるの?」
「いいえ、違うわ。今日は話があって来てもらったの」
百瀬さんは立ち上がると、机の上に置いてあった小さな箱を俺に差し出してきた。
「私、碧山くんが好きなの。私と、付き合ってください」
「…え?」