バレンタインチョコと四人の恋
まさか百瀬さんに告白をされるなんて思ってもいなかったから、思わず聞き返してしまう。
「えっと、そんな素振りなかったから、正直驚いた。気持ちは嬉しい、ありがとう。けど…、俺、好きな人がいるんだ。だから付き合えない。ごめんね」
「…そう。いいの。私は碧山くんと会えて変われたから。だから、よかった。それだけを伝えたかったの。じゃあ、またね」
百瀬さんは悲しそうに笑うと、生徒会室を出ていった。
何人もの人からチョコを、好意をもらったけど、肝心の好きな人とは一度も会えないまま今日が終わろうとしていた。
…もう、帰っちゃっただろうな。
何も考えずに靴箱に行くと、誰かがうずくまっているのが見えた。
「あの、大丈夫?」
体調が悪いのかなと声をかけると、うずくまっていた人がぱっと顔を上げた。
「…初音さん?」
うずくまっていたのは、初音さんだった。
「えっと、そんな素振りなかったから、正直驚いた。気持ちは嬉しい、ありがとう。けど…、俺、好きな人がいるんだ。だから付き合えない。ごめんね」
「…そう。いいの。私は碧山くんと会えて変われたから。だから、よかった。それだけを伝えたかったの。じゃあ、またね」
百瀬さんは悲しそうに笑うと、生徒会室を出ていった。
何人もの人からチョコを、好意をもらったけど、肝心の好きな人とは一度も会えないまま今日が終わろうとしていた。
…もう、帰っちゃっただろうな。
何も考えずに靴箱に行くと、誰かがうずくまっているのが見えた。
「あの、大丈夫?」
体調が悪いのかなと声をかけると、うずくまっていた人がぱっと顔を上げた。
「…初音さん?」
うずくまっていたのは、初音さんだった。