バレンタインチョコと四人の恋
初めて女の子からチョコをもらった日だった。
そのたった一粒の小さなチョコが、とても嬉しかったのを今でも覚えている。
「ありがとう。えっと、名前…」
「初音麗!じゃあ、またね」
花が咲くように可愛く笑った女の子は、そのまま走って帰っていった。
その笑顔に、俺は恋をした。
その日から毎日その公園であの女の子を待っていたけど、一度も会えることはなかった。
再び再開したのは、高校の入学式の日だった。
*
「初音さんは覚えていないかもだけど、それが俺の初恋なんだ。それからずっと初音さんのことが好きだった」
「…あの日の男の子が、碧山くんだったの…?私、あの次の日に引っ越しちゃって、中学に入る前にまたこっちに戻ってきたの。まさかずっとあの日から好きでいてくれたなんて、知らなかった…。私は、入学式の日に助けてくれた碧山くんを好きになって、それで…」
「ん?待って待って、え、今好きって言った…?」
「え、うん…」
「え?初音さんの好きな人って…俺なの?」
そのたった一粒の小さなチョコが、とても嬉しかったのを今でも覚えている。
「ありがとう。えっと、名前…」
「初音麗!じゃあ、またね」
花が咲くように可愛く笑った女の子は、そのまま走って帰っていった。
その笑顔に、俺は恋をした。
その日から毎日その公園であの女の子を待っていたけど、一度も会えることはなかった。
再び再開したのは、高校の入学式の日だった。
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「初音さんは覚えていないかもだけど、それが俺の初恋なんだ。それからずっと初音さんのことが好きだった」
「…あの日の男の子が、碧山くんだったの…?私、あの次の日に引っ越しちゃって、中学に入る前にまたこっちに戻ってきたの。まさかずっとあの日から好きでいてくれたなんて、知らなかった…。私は、入学式の日に助けてくれた碧山くんを好きになって、それで…」
「ん?待って待って、え、今好きって言った…?」
「え、うん…」
「え?初音さんの好きな人って…俺なの?」