届け、この片思い
「ジャージありがとうございました!洗って返します」

お昼休みに2年生の教室へと足を踏み入れた私は、一直線に尚くんと稔先輩の所へ向かった。

「いいよいいよ。あ、月菜ちゃんも一緒に弁当食べない?」

「えっ!?」

想定外の言葉。

助けてと尚くんの方をみると、何も言わずにグーサイン。

「どこで食べる?中庭とか?」

やっと何か言ったかと思ったら、まだ開けられていないお弁当バッグを持って立ち上がった。
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