届け、この片思い
「うん。月菜があげると、多分めっちゃ喜ぶと思うな」

頑張れよと頭をクシャッと撫でて言ってくれる。

それがなんだか嬉しくて、心がワクワクした。

何を作ろう、ラッピングはどうしよう。

そう考えている時間がただ楽しくて、稔先輩の喜ぶ顔を想像する度幸せで。

来る2月14日が、ドキドキと胸がうるさくなるほど緊張していながらも楽しみな気持ちも半分くらいはきちんと残っていた。

いつも通り朝に渡す尚くんとは別に、きちんと凝った、帰る前に渡すと決めた稔先輩への気持ち。
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