届け、この片思い
あぁ、先輩の授業が終わっちゃう……。

片付けをして、ありがとうございましたと頭を下げている。

尚くんと稔先輩が楽しそうに校舎に近づいてきた。

「……な、月菜!」

「へっ、?」

友達の琴音に声をかけられて我に返る。

周りを見渡すと、教室内はほとんどが男子が占めている状態になっていた。

「早く行こ?」

「……トイレ?」
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