地味子ちゃんはイケメン男子に寵愛されて
*
次の日。
学校に着くと、何やら女の子達が色めき立っていて。
「ねぇ、聞いた?」
「聞いた、聞いた!ねぇ、今から見に行こうよ!」
「うん!あ~、あの方達に会えるとか嬉しすぎる~!」
うーん、どうしたんだろう……?
何の話か分からない私は首を傾げた。
妙に浮かれてるというか、嬉しそう。
例えるなら、有名な芸能人がいるみたいな感じかな……?
そんな人いないから、違うんだろうけど……
自分の教室に着いて、それが何を指すのかようやく分かったんだ。
―――教室に着くと、何やら騒がしい。
何だろう……?
気になりながら中に入ると、驚いた。
「おっはよー、結々ー」
「おはよう、結々ちゃん」
「意外と遅かったじゃん」
「……おはよう」
「結々、おはよう」
教室の入ると、私の席の周りに紫堂さん達がいた。