隣のアイツ!〈上〉
〜By瑠衣〜
「次は、玲奈ちゃんがでる、借り物競争だぞ!瑠衣!」

「そうだな〜、はぁ~」

玲奈が活躍するところは見たいけど、さっきの徒競走はだいぶ心にきた…

『…借り物競争の4走目のカードに"好きなヒト"っていうカードがあるらしいぜ!』

どこからか聞こえてきた声を聞いて、俺と尚樹は顔を見合わせた

「なあ、玲奈ちゃんって何走目だ?」

「たしか4走目だったはず…てことは…」

「まだチャンスあんじゃん、瑠衣!」

「だな…」

でも、そのカードを引くとは限らないし、俺が選ばれる可能性も低い

『位置について、よーい、パン!』

始まった!スタートダッシュは玲奈が1番速い!あとは…カード!!

玲奈も他の女子たちも少々考えてるみたいだ
頼む!俺の方へ来てくれ!!

「瑠衣〜こっちに来て〜。早く!」

来た~!!でも間違いかもしれない

「俺で…いいのか?」

「うん、、、てか、なんで瑠衣、顔が赤くなってるの?」

「!うるせぇ、早く行くぞ!」

そりゃ、赤くなるだろ///俺を選んでくれたんだから///
これって、お姫様抱っこしてもいいのか?
えぇい、もうヤケクソだ!!
(考えが決まるまで、0,05秒)

ふわぁ
こうやって走ると、玲奈の体温が伝わってきて、ヤバい///

すとん

『お題は、何でしたか?』

ドキドキ、お題はアレだよな?

「仲のいい異性の友達です」

『うん、合格』

ん?仲のいい異性の友達?好きなヒトじゃないのか?

「ありがとね、瑠衣!」

「おう」

待てよ、俺の勘違いやばすぎる
めっちゃ恥ずい
遠くの方で尚樹が憐れみの目で見られてるし…
てか、好きでもないやつにお姫様抱っこってキモすぎだろ!
あぁー!もう最悪だー!!




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