隣のアイツ!〈上〉
〜By玲奈〜
いよいよリレーが始まる…
このときのために、何回も何回も練習してきたんだ!

『位置について、よーい、パン!』

「頑張れー!ちよちんー!!ガンバレー!」

さすがちよちん!他の軍を抑えて1位でバトンを渡した!
まだ、空軍は抜かれていない!
どうしよう…だんだん緊張してきた…
私のせいで抜かれてしまったら…

「吉川〜、頼んだ!」

えっと、状態を倒して、手と足を速く動かす

「あっ」

バタンっ!!

「痛った~」

痛いのもあるけど、みんなに抜かれて涙が溢れてきた
私、ガンバレ!走らないと!

「瑠衣!ごめん、抜かれちゃった!」

「大丈夫!俺に任せろ!」

涙で顔がグチャグチャだったけど、瑠衣の優しくて心強い声が聞こえた
私が必死に涙を拭いていると

「玲奈、大丈夫?」

「私は大丈夫だけど、私のせいで…」

「玲奈、見てみな」

ちよちんが言った方向を見てみると瑠衣がみんなを抜いて、ゴールする直前だった

「瑠衣…やっぱり瑠衣はすごいなぁ」

「だよね、いい男だと思うよ」

そう話していると、ゴールしたばかりの瑠衣が走ってきた

「大丈夫か?玲奈?」

「大丈夫!瑠衣、私のせいでごめんね、そしてありがとう」

瑠衣には特に迷惑かけちゃったし、感謝の気持ちを伝えたい

「おう!大丈夫だって言っただろ!」

瑠衣が満面の笑みでそう言ってくれた

「瑠衣くん、玲奈を保健室に連れて行ってあげてくれない?私が行きたいんだけど先生に呼ばれてて…」

「!分かった、玲奈、行くぞ」

「うん!」

今日は瑠衣の優しさにいっぱい触れたな
何で瑠衣といるとドキドキするんだろう?
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