隣のアイツ!〈上〉
〜By瑠衣~
~リレーが終わり~
「それにしても、玲奈、ずいぶんと派手にコケたな。傷は大丈夫か?」

あのときはスゴいびっくりした
玲奈が視界から消えたと思ったら、泣き顔で走ってきたから

「うん…、心配かけてごめん…」

ガラガラ

「先生〜?怪我しちゃったんで診てください」

『はーい。あらあら、すっごい傷。消毒するからちょっと待ってね』

消毒かー、あれ痛いよな

「瑠衣、リレーすごかったね。みんな追い抜いちゃって」

「ありがとな、でも、玲奈のおかげでもあるんだぜ」

「えっ?私こけちゃったのに?」

「あぁ、抜かれてたけど、差はあんまり開いてなかったからな」

「こけても、痛くて泣いても、すぐに立ち上がって走った玲奈は俺よりすごいと思うよ」

「…ありがと!」

みんなのために頑張ってる玲奈は、ほんとにかわいい

「なあ、玲奈」

この気持ちはもう抑えられない

「ん?」

「俺、玲奈のことが好きだ!!初めて会った日からずっと…付き合ってくれないか?」

外で空軍が優勝したという放送が聞こえたとき、夕日が差すこの保健室で俺は玲奈に告白した



                 


                 続く  


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