嘘から始まる恋物語
そしてあの後言われるがままに座り…
ヘアセットとメイクをしてくれて…。
用意してあった朝ごはんを食べ…
お弁当を持ち、中身が整頓された
バックを片手にいい匂いに包まれてシワひとつない制服を着て、凪と家を出ました……。
「モゥ… 凪がいつもそうやって私を甘やかすから、いつまで経っても何も出来ないんだよォー!!」
「俺に甘えてるの間違えじゃない?」
「グヌヌ…。」
そう。そうなのだ。
甘えてるのは私なのだ。だからいつまで経っても自立できないのだ。
今日から新学期… 高校生になるというのに、 何一つ自分でできません……。
「凪がは、高校でもモテるんだろうな…」
私は独り言より小さい声で言っていたつもりだったのだが、凪には届いていて、
少しムッとした表情をした凪に気づかず
私は歩き進める
「モテても、モテてなくても、俺はお前だけ…だからな」
「ン?何か言った?」
「いや、別に?」