君に溶けるまで。
『よっ! 何騒いでんだ?陽加。』

『キャ〜!? なんでここに!?』

『なんでって、休憩だから寄っただけ。』


陽加に話しかけたのは、如月 颯(きさらぎ そう)くん!黒い髪の毛が目立つかっこいい男の子!


私は颯くんとは話したことが一回もないので声をかけづらい。

『えーっと、その隣の子は蘭ちゃんだよね?』

『こんにちは!私の名前を知っているんですか?』

『ああ。男子の間で名前が出ることがあってさ。名前があっていてよかったよ。』

えぇ!?なんで私の名前が男子の間で!?私なにかしましたか!?

『な、なんで私の名前が…?』

『なんでかは言えないが、これだけは言ってやる。"恋心"をもう少し持ったほうがいいぞ?』

『とっ、とりあえず私と蘭は違うコートのバスケ見てくるね!』

『えっ!?あっ、颯くんまたね〜!?』

私は陽加に向こう側のコートに連れて行かれた。
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