君に溶けるまで。
[4時間目―レクリエーション]

『はぁ〜レクか〜(しかもよりによってドロケイ…)』

※蘭はドロケイが苦手です。(連敗10敗目だが、運がいいと勝てる。)

そんなことを思いながら、校庭へと出た。

『鬼を決めま〜す! 鬼の人は、ドロケイっぽく警察の格好をしてね〜!』

先生がそう言いながら衣装を、クラスの人数30人に対し、10枚持ってきた。

『こんなに鬼いる!?』

『ま〜あ そのほうが楽しいんじゃね?』

隼人はドロケイが好きだからのんきだな〜。

『鬼やる!』 『俺も〜!』 『俺が先〜!!』

『颯くんは鬼やんないの?』

『俺は… 蘭を守る。』

『……え?』

私はあることを思い出した。

私は、照れるとうまく喋れないため誤解されるようなことを言ってしまうことがある。

そのせいで何人もの人から嫌われてきた。

そのせいで…。

その…せいで…。

………ん…? あ、あれ?

ここ…は?
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