ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
カバンを探す私を見て、みんなは一斉に大爆笑をした。
なんで〜〜〜!
「一体なにがダメなの!」
俊くんは目に涙を浮かべながら私に近づいて、私の髪の毛を触った。
ほえ?
「めぐちゃん、髪とかがまだダメってことだって」
髪?
私は慌てて髪を触った。
うん、きれいに梳かしているからサラサラになってる。
これのどこが一体ダメなんだろう?
頭がハテナマークで埋め尽くされているなか、俊くんに背中を押されてイスに座らせられた。
「ちゃんときれいにするからね」
いつの間にかヘアアイロンを持って、笑顔を見せる京くん。
京くんは私の髪を1房手に取ると、ヘアアイロンで手早く髪を巻きつけた。
少しして落ちてきた物を見ると、毛先がふんわりと軽く波打っていた。
う、うわぁ!
くすぐったい。
「わぁ!めぐみんの髪がふわふわだ〜!」
「優くん、恵ちゃんの髪を触っちゃダメだよ。崩れちゃう」
「は〜い」
目を輝かせる優くんと注意をする清くん。
後は見えないから言葉しか聞こえないけど、ここからでもそのやり取りが想像できた。