ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
言い過ぎでしょ!ナルシストか!って思うかもだけど、そのくらい、別人に見えた。
「これ、本当に私ですか?」
「お前だっつうの」
玲くんが呆れたように言うけど、まだ自分の目を疑っていた。
髪はふんわりとカールされていて、左側には繊細な銀色の蝶の髪飾り。
首には三日月の形をしたネックレス。
唇には薄らとピンク色のリップが塗っている。
少し……いやかなり大人っぽく見える。
「こんな私もいるんだ……」
ポツリと呟くと、清くんが私の頭を優しく撫でてきた。
「それが恵ちゃんの素顔だって思ったらいいよ!自信を持って、『自分は可愛い』って思うと、言霊が宿って本当になるんだよ?」
「……うん、そうだね」
ニコニコ笑う清くんに向かって、私も笑顔を返した。
すると京くんが清くんの手を掴んで、私の頭から引き離した。
その顔が、鬼の形相……。
「清!頭撫でたら髪が崩れるから!優に注意しといて、自分がやってなんなんだ!!!」
「あっ……。ご、ごめんなさい〜!」
土下座をする勢いで頭を下げる清くん。