ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜





 その様子を見て、みんなは苦笑いを浮かべている。

 そう言えば京くん、美容に関しては誰よりも怖かったね……。

 あ、京くんにちゃんと言わないと!

 自分のことを可愛く変身させてくれた彼に、向き直った。



「京くん、ありがとう。こんなにすごい私を作ってくれて」

「どういたしまして。これで他の女の子の前に出ても、恥ずかしくないよ」



 その言葉を聞いて、私は嬉しかった。

 そうだね。

 こんなに素敵になったんだもん、絶対大丈夫。



「そろそろ行こう。遅れたらまずい」



 累くんが時計を見せて来て、もう30分前を指差していた。

 私達は累くんを先頭に、学校に出発した。



        ***



「「「「「「「わぁ!」」」」」」」



 学校に着いた瞬間、まるで本の世界に来たみたいだった。

 もうお屋敷を通り越して、宮殿みたいだった。



「えぇっよ、会場が確か……。ダンス広場だ」



 累くんが地図を出して会場の場所を教えてくれた。

 ダンス広場……。

 初めていく所だ。

 そう思っていたら、俊くんが私の手を取った。




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