ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「じゃあ、早く行こうぜ」
今にも走り出しそうな勢い。
みんなも、うずうずして仕方がないみたい。
まぁ、私もなんだけど!
「行こう!」
笑顔で私はそう言って、ダンス広場まで向かった。
「「「「「「「はぁ」」」」」」」
ダンス広場に着くと、私達はため息をついた。
だって、とてつもなく豪華なんだもん。
天井には直径10メートルのシャンデリア。
壁の端には、ずらりと美味しそうな料理が並んでいた。
きれいなスイーツ……も!!!
料理の反対側には、オーケストラがいた。
これでビックリしないわけがないよ。
「っ!」
私は息を呑んだ。
一加ちゃん達が、中央にいたから。
つい、体が震えた。
すると、玲くんが私の手を握った。
驚いて玲くんの顔を見ると、なぜか怒っているように見えた。
首をかしげていると、ため息をついた玲くん。
「お前は1人じゃない」
「えっ?」
「オレ達がいる。……だから、1人が抱え込むな」
その言葉に、目が覚めた気がする。
そうだよね。
私には、みんながいるんだから。