ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「どうしてこんなことになったんですか?」
生徒指導室に着くと、すぐにまこ先生に質問された。
「「「「「「「……」」」」」」」
オレ達6人と颯人は、ずっと黙っていた。
あのことを、素直に言える訳がなかった。
「どうして喋らないんですか?」
まこ先生は、静かだけどさっきよりもドスのきいた声を出した。
なにか上手い言い訳をしないとな。
このまま黙り続けても、多分帰してくれないだろう。
いや、それ以上にもっと騒ぎになるな。
考えていると、意外な人物が前に進み出た。
颯人だった。
「すみませんでした。ただ最初は戯れあっていただけなのですが、後々から冗談を本気にしてしまいまして……。そのおかげで、少々ヒートアップしました。今後は2度と起こらぬよう、十分気をつけます」
なんかイマイチな言い訳だな。
そう思ったけど、まこ先生はニコリと笑った。
は?
「そうですか。確かに中学生になると、戯れ合いがひどくなりますからね。ですが、時村くんの言う通り、今後は気をつけて下さいね」