ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
この人、ピュアなのか?
けど、おかげで助かった。
「じゃあ、もうあなた達は早めに帰りなさい。気をつけてね」
「「「「「「「はい」」」」」」」
オレ達と颯人の7人の声が重なった。
そして荷物を先生から貰うと、昇降口まで歩いて行った。
その間、颯人はなにも言わなかった。
一体なにがしたいんだ?
「じゃあ、みんな。また」
「ま…」
さっきのことを聞こうと声をかけたが、それを無視して颯人は車に乗って帰っていった。
「あいつのこと、全く読めない!」
俊が帰りの途中、ため息をついた。
「そうだよね〜わざわざあんなウソつかなくても、ぼく達が悪者みたいに仕立て上げられるウソがつけたはずなのに」
優の言葉に、他のみんなも頷いた。
確かにそうだ。
なぜあんな周りくどいことを……。
オレ達が悪者扱いされれば、恵と仲良くなりやすいのに。
マジであいつのことが分からない。
「そう言えば、お前ら怪我は?」
尋ねると、他の5人はため息を1つ。
な、なんだよ。
「玲ってば、気づくの遅すぎるって」