ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「「「「お、オッケ」」」」
みんな固まってギクシャクになりながら動いている。
なんだかロボットみたい……。
そんなロボットのような動きをしながら、じゃんけんで決めた結果。
累くん・優くん・俊くん・清くん・京くん・玲くんという順番になった。
「いつもの順番になっちゃっ……たね。ククッ。アハハハ!」
笑いを堪えようとしたものの、堪えきれなくなって、お腹を抱えて笑った。
こんなことってあるんだね。
「恵、まずは俺と、一曲踊って下さいませんか?」
累くんがお辞儀をして、手を差し出した。
その姿がカッコよくて、白馬の王子様みたいだった。
ちょうどその時、曲が聞こえてきた。
私は累くんの手を取り、曲に合わせて踊った。
さっき颯人くんと踊った感覚がまだ残っているけど、累くんのリードも上手で、さっきよりも踊れているような気がした。
あっという間に一曲が終わり、すぐに交代する。
……なんでだろう。
本当にさっきよりも踊りやすい。
みんなのリードももちろんあるんだけど、何かが違う。
ずっと雲の上でふわふわと漂っている。
そんな感じがずっと続いている。