ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
京くんはそう言うと、パソコンをいじり始めた。
な、なんでみんな私のパソコンを使うの?
デリカシーがないなぁ。
1つ深いため息をつくと、玲くんが私より深いため息をついた。
「Dream Knightのアカウントを作るんだよ。それぐらい分かれよ」
まるで私の心は全て分かっていて、わざわざ声に出してあげていますよって言うような顔。
「そんなこと言わなくてもいいでしょ!」
「まぁまぁ」
ケンカしそうになる私達を清くんがなだめた。
うぅ、ごめんなさい。
これじゃあ、京くんの作業の邪魔をしているよね。
チラリと京くんの方に視線を向けると、どうやら心配しなくても大丈夫そうだった。
京くんは驚くべき集中力作業をしていた。
あまりにも真剣に取り組む彼を見て、思わず見惚れてしまった。
しばらくそうしていると、京くんは急にスイッチがONからOFFに切り替わったように頬を緩めた。
「よし!作ったよ」
早い!そんなに早くできる物なの?
私は画面を覗き込むと、赤・ピンク・黄色・水色・紫・緑・白の7色を持った『Dream Knight』の文字が目に入った。