ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜





 京くんはそう言うと、パソコンをいじり始めた。

 な、なんでみんな私のパソコンを使うの?

 デリカシーがないなぁ。

 1つ深いため息をつくと、玲くんが私より深いため息をついた。



「Dream Knightのアカウントを作るんだよ。それぐらい分かれよ」



 まるで私の心は全て分かっていて、わざわざ声に出してあげていますよって言うような顔。



「そんなこと言わなくてもいいでしょ!」

「まぁまぁ」



 ケンカしそうになる私達を清くんがなだめた。

 うぅ、ごめんなさい。

 これじゃあ、京くんの作業の邪魔をしているよね。

 チラリと京くんの方に視線を向けると、どうやら心配しなくても大丈夫そうだった。

 京くんは驚くべき集中力作業をしていた。

 あまりにも真剣に取り組む彼を見て、思わず見惚れてしまった。

 しばらくそうしていると、京くんは急にスイッチがONからOFFに切り替わったように頬を緩めた。



「よし!作ったよ」



 早い!そんなに早くできる物なの?

 私は画面を覗き込むと、赤・ピンク・黄色・水色・紫・緑・白の7色を持った『Dream Knight』の文字が目に入った。




< 14 / 135 >

この作品をシェア

pagetop