ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
俊くんは画面を覗き込むと、ポカンと口を開けた。
その光景に、みんな不思議そうな顔をする。
もちろん、私もだ。
だから、みんなで俊くんが見ている画面を覗き込んだ。
そして、同じようにポカンを口を開けた。
だって、再生回数が、じゅ、10万回!?
数分でここまでいくのを見ると、誰だってビックリするよ。
いや、むしろ恐ろしい……。
「す、すっご〜い!自己紹介動画だけでもここまでいくなんて!しかも、ほんの数分の間でだよ!?」
優くんは、はしゃいで飛び跳ねている。
続けて清くんも、優くんの手を取って踊り始めた。
「僕達って、最高のチームなんだよ!」
その言葉を聞いて、私は胸の奥がジーンと温かくなった。
そうだよね、だって私達は幼なじみなんだもん。
向かう所敵なし!
こんなアイドル活動も、いいんだなって思った。
「みんな、こんな私をよろしくお願いします」
姿勢を正して、ペコリとお辞儀をする。
するとなぜか、みんな不思議そうな顔をした。
私、なにか変なこと言ったかな?
するとみんなは、声をそろえてこう一言。
「「「「「「当たり前じゃん!仲間だから」」」」」」