ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
不思議に思って、もう一度確認してみることにした。
そして、血の気が引いて、固まった。
【時村 颯人(ときむら はやと)】
ウソでしょ!?
さっき女の子達に囲まれていた男の子だよね?
な、なんだか嫌な予感が……。
そう思っていたら、さっそくある声が耳に届いた。
「ウソ〜〜〜。あたし颯人様と班が違う!ヤダ!こんなの耐えられない!」
「颯人様と同じ班で、しかもさっきのイケメン男子達と一緒なのは、あのブスな女よ」
「ヤッバ!あたしよりブスな女が、颯人様と一緒の班になってるのは、もっと耐えられないって!」
「どうするの?一加(いちか)」
「決まってんじゃん、あの女に痛い目に合わせる。舞(まい)、玲菜(れな)。行くよ」
うぅ、どうしよう……。
あの人達、私のこと痛い目に合わせるって言ったよね。
しかも、私のことを女って乱暴になってません?
一加ちゃんと舞ちゃんと玲菜ちゃん……。
あの3人とは、仲良くなれるのが難しそうだよ……。
こ、怖い……。
私がブルブル震えていると、累くんは微笑んで、私の手を取った。
「大丈夫か?俺達がついてるから、迷子にはならないよ。ほら、教室に行こう」