ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
私が、颯人くんの隣に座ったんじゃなくて、颯人くんが、私の隣の席に座ったんですよ〜!
しかも、席は先生が決めたから、公平なはずなんだけど……。
そう思っていたら、颯人くんが右手を私に差し出した。
彼の指は、雪みたいに真っ白で、とっても細い。
思わず、見惚れてしまうほどだった。
「時村颯人です。これからよろしく」
我に返って見上げると、颯人くんはニコリと微笑んでいた。
すごくカッコよくて、私は思わずドキッとしてしまった。
だって、颯人くんの笑顔が本当に綺麗なんだもん!
これは、女の子達が夢中になっちゃうのも分かる気がする。
そう思っていたら、今日1番の大きな黄色の歓声とハートマークが飛び交った。
「キャーーー!笑顔がステキ!これだと地球が壊れる!」
「分かる〜〜〜!あの方の笑顔は兵器並だもの」
「あぁ、こっちを向いてほしい」
もう慣れたと思ったけど、前言撤回!!
す、少しでいいから静かになってください〜!
私は耳を抑えているけど、颯人くんは大丈夫なようで、平然としている。