ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「先生は、彼氏いるんですか?」
やっぱり女の子はその話になるよね。
私は、恋バナを聞いてもさっぱり分からない!
複雑そうだし、好きな相手自体、今までできたことがない。
「いますよ」
「キャーーー!すご〜い!」
本日何度目なのか、分からないくらい女の子の叫び声を聞いた。
もう、耳を塞ぐ元気すら残ってない……。
それにしても、やっぱりまこ先生は美人だから、彼氏がいるんだ!
すごい!
感心していると、颯人くんが私に近づいて、耳元で囁いた。
「君には彼氏いないの?」
突然の問いに、『ほえ?』って声が出てきそうになった。
なんでそんなこと聞くのかな?
「私に彼氏なんていないよ?」
こんな私に好意を抱く人がいたら、ぜひ会ってみたいよ。
「そっか、よかった」
私の返事を聞くと、颯人くんは嬉しそうな顔をした。
なんでだろう?
不思議に思っていたら、前から累くん達の視線が……?
なんでそんな怖い顔してるの!?
いや、その前に!先生に怒られちゃうよ!