ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「そうだった。君達も呼ばないといけないね。このパーティーは、中等部1年生全員招待する予定なんだ。はい、どうぞ」
これでみんな封筒を貰ったけど、なぜかまだ不機嫌そうだった。
頭をハテナマークにしていると、颯人くんは素早くベンツに乗り込んだ。
「詳しいことは、封筒に書いてある。それじゃあ、恵ちゃん。また明日」
「ま、また明日!」
颯人くんは車を走らせると、あっという間に見えなくなった。
「はぁ、なんなんだ?あの颯人って奴。しかも、誕生日がめぐちゃんと同じなんて。偶然すぎるな」
俊くんがため息をついた。
そう、彼の言う通り、4月30日は私の誕生日でもあるの。
颯人くんと同じなんて、すごい偶然だよ!
「で、めぐみんは颯人くんとパーティーで踊るの?」
そう優くんに聞かれて、私は悩んだ。
せっかくの誕生日……踊らないのはちょっと心が痛むよ……。
だけど恥ずかしいし、他の子達と踊った方が、颯人くんのためになると思うし。
うぅ、どうしよう〜〜〜。
しばらく頭の中で討論が行われた後。