ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
私は恥ずかしくて、耳まで熱が伝わってきた。
なんなら指先まで熱い。
私は玲くんを睨むと、彼のスマホを奪い取ろうと飛びかかった。
「それ消してっ!」
「消すかよ」
ギリギリのところで、玲くんはヒラリとかわして、スマホを俊くんに渡した。
俊くんはスマホをキャッチすると、私に向けてヒラヒラと降って見せてきた。
あ、煽られてる!
悔しくて、必死になってスマホを奪い取ろうとした。
だけど、反射神経はみんなの方が1枚上手。
全然スマホに手が届かない。
京くん、清くん、優くん、累くんの順番にスマホが渡され、もう一度玲くんの所に戻っていく。
そしてさっきと同じようにスマホがみんなの手に渡っていく。
*10分後*
ハァハァ。ぜ、全然ダメ……。
全然上手くいかず、私はヘトヘトになってその場にしゃがみこんだ。
ど、どうしたら取れるの?
私は1人で考えこんで、『う〜ん』と唸った。
すると、玲くんが苦笑いをした。
「まぁ、オレらも同じ立場なんだけどな」