ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
投票時間が終わって、追放されても、じんくんはずっと黙ったままだった。
その後、パソコンの画面には【勝利】という2文字が表示された。
「やっぱ、じーくんが人狼じゃねーか!」
「合っててよかったよ〜」
「当てるふうくん、すごいよ!じんくんは、あとちょっとだったね」
「くっそ〜。あと少しだったのに、惜しい!」
じんくんの悔しそうな声に、私達3人は笑った。
「おい、じん!よくもやってくれたなぁ!」
わっ!あらきくん!?
怒っている声に、つい身震いをしてしまった。
電話越しで、怖い顔が想像できちゃう……。
「ごめんごめん!でもこれ、ゲームだから」
「ゲームだが、許さん!」
じんくんが謝っても、あらきくんは怒りが治らない様子。
「あらきくん、そんなに怒ったらダメだよ。リスナーさんが怖がっちゃうよ」
そう注意をしたら、さっきよりも棘がある声が返ってきた。
「アホッ!オレはこの性格が売りなんだよ!」
「そんなメタイこと言わないで!」
「まぁまぁ」
言い合いしそうになったのを、なおとくんが止めに入った。