ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「う、うん。ありがとう。颯人くんもすごいよ!13段が跳べてたし!」
「ありがとう。ところで、僕と踊る約束、覚えてる?」
「あっ!」
そ、そうだった。
すっかり忘れてた。
「えぇっと、ダンスはちょっと……」
苦笑いを浮かべた瞬間、颯人くんの表情が曇った。
うぅ、ごめんなさい……。
私ダンスがとてつもなくヘタッピだから、颯人くんの足を引っ張っちゃうよ……。
申し訳ない気持ちでいっぱいになり、謝ろうとした瞬間、颯人くんが私に向かって頭を下げた。
ほええ!?
どどど、どうしたのいきなり!?
突然のことに、頭が混乱した。
「ごめん、僕はどうしても君と踊りたいんだ。だから……踊ってください!」
「わっ、分かったよ。はや……んん!?」
喋っている途中で、みんなから口を塞がれた。
ほえっ!?
ど、どうしたの?
その時、私はようやく気づいた。
颯人くんにダンスをするって言っちゃったことを。