ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
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「これはどうだ?」
「そうかな?」
「これはこっちの方がいいんじゃね?」
「僕も」
「でもシックすぎじゃないか?」
「そうだな」
みんな真剣な表情をしながら、話し込んでいる。
「ねぇ、みんな。なに話してるの?私も混ぜてよ!」
話しかけると、みんなは慌てた顔を一瞬だけする。
だけど、本当に一瞬。
すぐにいつもの顔に戻る。
「こ、今回の数学の問題、難しかったな。特にこの問題。ね?恵」
累くんが笑顔で私の方を見るけど、おかしいことを言っている。
「累くん。そこの問題、誰も間違っていない簡単な問題だよ」
「えっ?あっ、そうだったね」
みんなは苦笑いを浮かべているけど、清くんだけは、ハラハラした顔をしている。
清くんは正直者だから、この表情はなにかを隠しているってことだ。
「清くん、なにかあったの?」
尋ねてみると、清くんはゾッとした顔になった。
まるで、恐ろしい物でも見たような目。
「ななな、なにもないよ!」
声がうわずって、明らかに怪しい。
でもこれ以上聞いても、教えてくれそうにないから、黙ることにした。
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