ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「私だけ仲間外れなんて、ひどいよ!」
「恵……」
玲くんが口を挟んだけど、私は無視をした。
そして、どんどん自分の感情が制御できなくて、自分でもよく分からない言葉が溢れて来た。
今の自分が……止められなかった。
「私、寂しいんだよ!いつもみんなが一緒にいれくれるから、私は嬉しい気持ちになる。だけど……最近のみんなは私のことを避けてる!おかしいよ!ねぇ、なんとか言ったらどうなの?」
そこまで言うと、私は我に返って、自分の口を慌てて抑えた。
みんなの顔が、とても悲しそうにしていたから。
今まで、みんなのあんな悲しそうな顔を見たことがなかった。
「「「「「「……」」」」」」
長い長い、沈黙が続いた。
私は怖くて、ただ服の裾を握ることしかできなかった。
「なぁ、とりあえず帰ろうぜ」
俊くんの言葉を合図に、私達は家に帰るために、歩き出した。
自分の部屋に入った後、私はベットに横になった。
……俊くんの声、元気がなかった。
私、なんであんなこと言っちゃたんだろう。
みんなの悲しそうな顔を思い出して、自分への怒りと悲しみで、涙がポロポロと溢れて来た。
声を出さずに、静かに泣いた。
それはしばらく、止まることがなかった。
***