ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜





「ということで、僕達の条件を聞いてくれる?」



 清くんがそう言うと、私はコクリと頷いた。

 悔しいけど、ネットで自分のことを晒されるよりは、みんなの条件を呑んだ方がずっとマシだよ。

 うぅ、なんでこうなったの?

 心の中で自分を責めていると、累くんが私に1枚の紙切れを渡してきた。

 それには、こう書いてあった。



【1 俺達をホームステイさせること】



 なるほど!……って、ほえ〜〜〜〜〜〜?



「ホームステイ!?絶対に無理だよ!」



 私は力の限り叫んだ。



「条件呑むって言ったの、恵じゃん」



 累くんにそう言われて、私は何も言い返せなかった。

 確かにそうです……。



「だけど、お父さんとお母さんが『いいよ』っていうか分からないよ?」



 私は、親が無理だと言ってくれるのを信じて、みんなに訴えた。

 だけど、私が甘かったことを思い知らされた。



「大丈夫。おばさん達には話がついたから」

「はい?」



 京くんが当たり前のように言って、私は心の声が漏れてしまった。

 なんで?

 でもよく考えたら、私の親はすごくおっとりしている。




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