ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜





「まこ先生、みんなはどうしたんですか?」



 先生が帰って来た瞬間、私は尋ねた。

 するとまこ先生は、ニコリと笑いかけた。



「大丈夫、しっかり話をしてもらって、みんなは先に帰ってもらったわ」

「そう、ですか」



 先生の返事に、私はホッと胸を撫で下ろすと、自分の席に座った。



       ***



「白崎さん、ちょっと手伝ってくれない?」



 暮会が終わった後、先生にたくさんの資料を運んでほしいと頼まれた。

 本当は急いで帰りたかったんだけど、頼まれたからにはやるしかない。

 2人で黙々と運んでいくと、あっという間に資料が片付いた。



「ありがとう、白崎さん。あなたのおかげでとっても助かったわ。それじゃあ、気を付けて帰ってね」

「はい、さようなら!」



 私はまこ先生にあいさつをすると、回れ右をして、そそくさと家に帰る準備をした。

 急いで家に帰って、絶対になんでみんなが颯人くんにあんなことをしちゃったのか、聞くんだから。

 嫌がるかもしれない。

 けど、これは譲れない。

 私は学校を出た後、全力疾走をして家に帰った。



「ちょっと待てよ、白崎」



 途中、声をかけられて、心臓が飛び出る程驚いた。

 慌てて急ブレーキをかけ、声のする方を見ると、そこには一加ちゃんとたくさんの女の子達がいた。




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