ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
いつもはこんなデカイ声を出さないのに……恵らしくないな。
気のせい……か?
すると恵は、制服のままオレの部屋に入って来た。
「ねっ、ねぇみんな?」
「「「「「「ん?」」」」」」
オレ達6人の声が、きれいに重なる。
「そっ、そろそろDream Knightとしての活動しないかな?ほっ、ほら。リスナーさんの人達が待ってるよ。『早く新しい動画を見せてください』って、よくコメントで書かれてるし」
かなり動揺している恵。
どう見てもいつもの恵じゃない。
「恵ちゃん、どうしたの?そんなに動揺してるなんて」
清がすかさず尋ねた。
すると恵は、さっきより動揺した。
「そ、そんなことないよ!ほ、ほら、早くDream Knightのアカウントを聞いて」
恵は微笑んでいるが、明らかに顔が引きつっているのが分かった。
マジでどうしたんだ?
「分かった分かった。玲、パソコン借りるよ」
苦笑いを浮かべながらも、京はすぐにパソコンの電源を付けると、マウスを使ってDream Knightのアカウントを開いた。