ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜





【優】



 みんなと別れた後、ぼくはめぐみんがいるかもしれないという希望を持って、河川敷の方まで走った。

 丘を登ると、見渡す限りの草木の緑が目に入った。

 今の場所から見ると、めぐみんがいる可能性はかなり低そうなんだよ〜……。

 でも、だからといって、諦める訳にはいかないんだから!

 ぼくは気合いを入れて、下に降りて行き、隅から隅までめぐみんを捜した。

 川の所、草木がある所、木の上、などいろいろな場所を見た。

 でも、めぐみんは全くいない。

 ぼくの所、ハズレだったのかな〜。

 深いため息ははいた。

 ここにはいないし……どこか別の場所でもあたってみよう〜!

 そう思った瞬間、




「ニャーーー」



 振り替えると、子猫が木の上で泣いているのが見えた。



「ふわぁぁ!た、大変!」



 あの木は、高さが2mもある。

 しかもあの子猫、見たところまだ生まれてそんなに経ってないみたい。

 そんな子が落ちたりしたら、ひとたまりもないよ〜!

 ぼくは後ろに下がり、走る体勢に入った。

 すごく怖いけど、ここからあの木の上までjump!




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