ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜

思い出






「グスン、グスン」



 ここは、思い出のツリーハウスの中。

 私は1人、涙を流しながら冷静になろうとした。

 あの数々のネットでの言葉……。

 分かってはいたの。

 いつかこうなることは……。

 男の子が6人もいる中、女の子は私1人。

 そうなると、普通他の女の子にああ言われても仕方ない。

 本当は6人だけで、活動すべきだ。

 本気で私が断っていたら、きっとみんなと諦めてくれたはず。

 でも私は、そうしなかった。

 本当は……みんなと活動がしたかったから。

 うぅ、全然冷静になれない。

 私はどうしたらいいのが分からず、ただただ声に出して泣きじゃくった。

 ずっと、ずっと。

 そうしているうちに、泣き疲れたのか、私はいつの間にか眠りに落ちていた。



       ***




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