ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
そう言うと、玲くんは俊くんに掴みかかろうとした。
俊くんも乗り気なのか、飛びかかる勢いがあった。
その様子に、いち早く動いたのは累くん。
俊くんの方を抑えにかかった。
「おい俊、玲やめろよ。ホントにここが壊れるって!」
小さい私達5人は、2人を抑えつけることにした。
2人共力が強いから、ちょっと大変そうだな。
「おい恵、京、清!離せよ!あいつを殴らないと気がすまん!」
玲くんがジタバタ暴れて、抵抗をしている。
小さい私は、玲くんを抑えるのが難しいようで、顔がすごく真剣。
顔に玲くんの腕が何度も当たっていて、痛そう……。
するとすかさず、京くんが手を離して玲くんの頭をゴンッ!
あっ!
い、痛そうだな……。
予想通り、玲くんは悲鳴を上げた。
「いっっっっっって!京!なにすんだよ!」
「いい加減落ち着け!ホントにここが壊れるから!」
京くんは玲くんの怒鳴り声よりも、さらに大きい声を出した。
これを見て、私達はポカンと一斉に口を開かせた。
けどすぐに、ほっぺが緩んで笑い出した。