ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜





「ね、ねぇ。みんな?まさかだけど、私がゆるみだって気づいたの、かなり昔だったりしないよね?」



 6人は顔を見合わせてこう一言。



「「「「「「1年ぐらい前」」」」」」



 わーん!それって私がYouTuberになり始めた頃だよ!

 はぁ、それに気づかない私って、バカだよ。

 男の子6人におどされて。挙句の果てには、私の家にホームステイだなんて……。

 深いため息をついていると、どこからか『グーッ』と大きな音が部屋中に響いた。

 へ?

 目をパリクリしていると、俊くんがお腹を抱えていた。



「うっ……。ごめん、俺腹減ってるんだよ。先に夕飯食べようぜ。話はその後ってことでさ。な?」



 俊くんの言葉を合図に、私達はどっと吹き出した。



「わ、笑うなよ!」



 俊くんは顔を赤くして怒鳴っているけど、私達はずっと笑った。

 アハハハハ。

 しばらくすると、私達は呼吸を整え、優くんが私の手を取って引っ張る。



「じゃあ、ご飯食べよう!めぐみん、行こう」

「うん!」



 私は、笑顔でリビングに向かった。

 おどされちゃったけど、みんなと一緒に居られる。

 これから、もっと楽しくなりそうだ。




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