ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
「「「「「「「アハハハ」」」」」」」
7人の笑い声がずっと、ツリーハウス……いや、ドリームナイトに響いた。
私もこの光景に頬が緩んで、肩を震わせて笑った。
***
「め……めぐ……おい恵!」
誰かに呼ばれた声が聞こえて、我に返って顔を上げた。
目の前には、6人の顔が心配そうに私の顔を覗き込んでいる。
み、みんな?
どうしてここが……もうみんな覚えていないはずなのに。
すると累くんは、不敵な笑みを浮かべた。
どうやら私の考えていることは、お見通しのようだ。
「玲が教えてくれたんだ。恵はここにいるだろうって。俺達も玲が言うまで、ツリーハウスの存在をほとんど忘れていたよ」
みんなは一斉に頷いた。
「なんで来たの?来ないでって言ったじゃん」
私はつい、ドスのきいた声を出してしまった。
うぅ、違う。
本当はこんなことを言いたいんじゃない。
謝りたい……私は自分のことしか考えていないから。
だから、みんなにもあんな態度を取っちゃったんだ。
だけど、言える自信がない。
私は……臆病者だから。