ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
これだと小5の頃と逆戻りになっちゃう。
それどころか、みんなに嫌われちゃったかもしれない。
みんなの顔が見れない。
怒ってるだろうな。
もしかしたら、呆れてかもしれない。
そう思っていると、頭の上から『すうっ』と息を吸う音が耳に入った。
きっと私との絶好宣言をするのかもしれない。
嫌だ……。
だけど、私にはそんな拒否権がない。
みんな……今までありがとう。
覚悟を決めた瞬間、
「「「「「「ごめん!」」」」」」
「へ?」
思わず、マヌケな声が出た。
な、なんでみんなが謝ってるの!?
慌ててみんなを見るために、顔を上げた。
「み、みんな。なんで頭を下げてるの!?上げて上げて!」
衝撃すぎで、混乱した。
しかもどれだけ言っても、一向にみんなは頭を上げようとしないから、私の慌てようも最高潮だ。
ど、どうしよう。
私のせいだ。
頭を抱えていると、みんなは顔を上げて、真剣な顔で私を見た。
その真剣さに、思わず目を逸らしたくなった。
けど、踏ん張ってみんなの目を見た。
絶対に……逸らしちゃいけない。