ユメ騎士〜イケメン男子達と秘密のアイドル活動始めます〜
私が話している途中、一加ちゃんは金切り声で叫んだ。
すると、一加ちゃんはコロッと怒った顔から優しい顔に変化させた。
ほ、ほえ?
わ、私なにかしちゃった!?
あまりの驚きで、つい身構えた。
だけど一加ちゃんは顔色1つ変えずに、優しく話しかけて来た。
「あたし達は颯人様が1人でいて、それを見ているだけで十分なの。だから協力してほしいの。あんたはもう学校に来ないで。大丈夫だよな?」
後半の言葉はトゲがあって、もう脅しのようだった。
おかげで、手が震えてしまった。
他の女の子の顔を見てみると、笑顔だった。
だけど目が笑っていなくて……。
『あんた調子乗りすぎ!』
記憶が蘇る。
「っ!」
首に刺された傷が疼いた。
ここでみんなの言う通りにしたら、痛いことはないだろうけど、私は学校に行くことができなくなると思う。
けど、そうなると、みんなと一緒に学生生活を送ることができなくなっちゃうんだよね?
「嫌だ……」
ボソリと、そう呟いた。
私はみんなと一緒に、楽しく過ごしたい。