連れていかれた場所は、セクハラパワハラだらけの収容所でした
第1章
第1章 日常からの転落


「はぁ。。テスト散々だったな・・・」
美咲はため息をつきながら家への道を歩いていた。

頭脳、並。
運動、並。


--しかし。


「あ、、あの!名波美咲さん、ちょっと良いですか?」

「はい?」


「お、、俺、隣のクラスの田所です!
名波さんのこと前から良いなって思ってて。。好きです、俺とつきあって下さい!」
--真っ赤な顔で早口で言う少年に、美咲は少し困りながら答える。

「ごめんなさい、貴方のこと、よく知らないから。」


「待って、それなら友達から!!」

「ありがとう、でも、ごめんなさい。」


--美咲は、モテる。すごく美人というよりは、ふんわりした可愛らしさで、ホンワカした空気を身に纏い。。

(・・私の何を知っていて好きだと言うのかな。)


恋愛って、どんななんだろう。
この人じゃなきゃダメって思うような人、いつか現れるのかな。。

高校2年生でこんなこと考えるのって、子供っぽいのかな。。
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