連れていかれた場所は、セクハラパワハラだらけの収容所でした
--ガシッ
「君たち、ちょっとこっちへ。」
捕まれた腕が、かなりの痛みを覚える。


「えっ!なんですか!?」
抵抗するが、大人の男のチカラの前では、なんの意味もなかった。

それぞれ別の部屋に入れられる。


そして、そこで持っていた鞄を逆さまにされる。

「・・これはなんだ?」

男が持ったのは新品のマスカラ。

「えっ。。」

知らない。

「知りません!」
「しかし、君の鞄から出てきただろう?」

「でも・・!!」

必死で記憶を探る。

(あっ!!)

「私、さっき誰かとぶつかりました!きっとその時に入れられたか、入ってしまったか・・!」

男は、それを聞くとニヤッとした。

「・・ほう?反省はない、と。。」

「だって・・!」

「反省がないなら、仕方ない。。」

バタン!

その瞬間、新たに2人の男が入って来て、身柄を拘束された。

「・・・・!!」

口を塞がれ、声を出すこともできない。

--口を塞ぐ布から漏れる香りに、意識が遠退くのを感じた。

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