連れていかれた場所は、セクハラパワハラだらけの収容所でした
第2章
「・・ん・・・・」
--どのくらい気を失っていたのだろう。
気付くとそこは、どこかの建物の中だった。
--バッ!--
慌てて起き上がるが、ひどい頭痛がする。
「318が気付いたぞ、報告を!」
近くで声がする。
コツ、コツ。。
靴の音がゆっくり近付く。
「318、閣下がいらしたぞ、頭を地につけろ!」
兵士のような成りの男に頭を押さえつけられる。
「閣下、新入りの318を連れて参りました!」
「・・頭を上げろ」
閣下、と呼ばれた男の声に、恐る恐る顔を上げる。
小太りの角刈りの男が、美咲の顔を覗き込む。
「・・ふーん・・悪くないね。連れてきた奴、誰?」
「はっ!滝沢であります!」
「滝沢ね、2ランクアップで室長ね。」
「ありがとうございます!!」
滝沢と呼ばれた男は、
頭を地面に擦り着けるように下げる。
そして、閣下は、美咲の顎に手を掛け、
顎から真上におでこまで舌で舐め上げた。
「・・・・!!!!!・・」
--臭さと、ファーストキスもまだなのに他人の舌が唇や鼻を這ったことの衝撃に、言葉が出ない。
そして閣下は、美咲のバストを鷲掴みにした。
「・・・・・・・・!!!」
「胸はもう少し大きい方がいいな。夜の儀までに、皆で揉んで大きくしておいて。」
「は、仰せの通りに!」
男達の会話が、宇宙語かなにかじゃないかと思うほど訳がわからない。
「部屋に連れていけ」
閣下の一言で、美咲は強制的に歩かされる。