連れていかれた場所は、セクハラパワハラだらけの収容所でした
「祥子、良いから、仕事に戻って。カメラに映る。。」

サチコ、と呼ばれた304番の女の子は、渋々仕事に向かう。

年齢は同じくらい?


・・そういえば、瑠璃はどうしたかな。。


仕事は色々な種類があるようだった。
今日は、女は縫い物だった。・・が、肉体労働を課される日もあるし、仕事は様々な種類があると、年配の女性が教えてくれた。


仕事が終わり、やっと自由時間なのかと思ったその時、看守がやって来た。
看守は階級と思われる数字が胸に付いている。

「これより、食事を賭けた鍛練を行う!」

(・・どういうこと?)

「班は連帯責任!全員でしっかりと鍛練するように!」


--連れてこられた部屋には、長い鉄棒のようなもの。


並んで台に立たされ、頭上の棒を掴まされる。

「5分間、スターートオォォォォー!」

看守の声と共に、立たされていた台が引き抜かれた。

(・・・・・!)
途端に手に腕に、痛みと負荷が掛かる。
ぶら下がる状態は、重力を手に一気に感じさせる。

突然の苦痛に、顔が歪む。

ほんの数秒で、腕も指も限界を迎えそうだ。


--グッ--

(・・・!?)
急な股間の刺激に思わず手を離す。

落ちた痛みに顔を歪ませながら見上げると、竹刀を持った看守がニヤニヤこちらを見ていた。

どうやら竹刀で敏感な部分を押されたようだ。

「気持ち良かったのか?」
薄ら笑いを浮かべる看守は、とんでもないことを言い放つ。

看守を睨みながら見上げると、未だに鉄棒にぶら下がり続けているのは、ユウキと、体格の良い310の男性の2人だけだった。


他は皆、落ちた衝撃に顔を歪ませている。





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