世界の数よりも君と一緒にいたい
「怖いけど、ふたりきりならやってもいいよ」
僕のその口調は一体どの目線をしているのやら。なんだ、身分の高い、王の子息だとか、ちょっとオーバーだけどそんなノリだ。
「何様さ」
思惑通りの質問に、久しぶりに悪い笑みを浮かべた。
「僕様です」
ちょっと声をかっこよくキメて。
そしたら千世は「やるねぇ、心晴くん」と。こちらも聞きたい、何様だ。
「それじゃあ決まり」
千世がブランコをおりた。その顔は嬉しそうに遠くを見据えている。
「電車乗って、心晴くんのおばあちゃんの家に行く。これでいいね」
「うん」
「電車、煽り運転とかしちゃう? 流石に本当の世界じゃできないから、あたしやってみたかったんだよね」
「はあ、もうご自由にどうぞ。僕は乗るだけで運転する気はない」
「あっれー、そうなの?」
運転したいという気持ちだって元はあった。でももう大丈夫です。乗るだけでも怖いのに運転なんかしたら腰が抜けちゃいますので。
「渋い顔。あたしに任せるってことは、君〜それなりの覚悟があるってことですね?」
「え?」
僕のその口調は一体どの目線をしているのやら。なんだ、身分の高い、王の子息だとか、ちょっとオーバーだけどそんなノリだ。
「何様さ」
思惑通りの質問に、久しぶりに悪い笑みを浮かべた。
「僕様です」
ちょっと声をかっこよくキメて。
そしたら千世は「やるねぇ、心晴くん」と。こちらも聞きたい、何様だ。
「それじゃあ決まり」
千世がブランコをおりた。その顔は嬉しそうに遠くを見据えている。
「電車乗って、心晴くんのおばあちゃんの家に行く。これでいいね」
「うん」
「電車、煽り運転とかしちゃう? 流石に本当の世界じゃできないから、あたしやってみたかったんだよね」
「はあ、もうご自由にどうぞ。僕は乗るだけで運転する気はない」
「あっれー、そうなの?」
運転したいという気持ちだって元はあった。でももう大丈夫です。乗るだけでも怖いのに運転なんかしたら腰が抜けちゃいますので。
「渋い顔。あたしに任せるってことは、君〜それなりの覚悟があるってことですね?」
「え?」